カリフォルニアの日系の子どもたちとの日々 その1

 話は1980年代に戻ります。私は大学時代をカリフォルニアで過ごしました。大学2年生から日本に帰ってくる前日まで、アルバイトのひとつとして週末日本語学校で日本語の先生をしていました。その日本語学校は毎週日曜日に公立高校の校舎を借りきって、幼稚園児から高校生までの日系アメリカ人の子どもを対象にしていました。

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 そこでアルバイトを始めたきっかけは、日本人の友だちがたまたま都合が悪くて教えに行けなくなったから、来週から代わりに行ってくれない?と頼まれたことからでした。でも、日本語なんて教えたことないしなあ...と渋っていると、大丈夫だよ、日本人なんだからと言われました。まあ、子どもは好きだったし、やってみようかな、日曜日の午前は暇だしと軽い気持ちで出かけていきました。  校長先生に連れて行かれたのは、三年生のクラスでした。そこにいたのは、全員黒い髪に黒い瞳をした子どもたちでした。私はアメリカでこんなにたくさん日本人の子どもがいる場所に行ったことがなかったので、ちょっと戸惑いました。